現代で、ソーシャルゲームが多くの人達に受け入れられて、ソシャゲのビジネスモデルが成功した理由を解説します。
ソーシャルゲームというビジネスが成功した、4つの理由
1「少々の金銭を投資すれば、ゲーム内で優位に立てたり承認欲求を満たせるから」
- ゲーム内で課金をすれば、ガチャでレアキャラクターを引き当てやすくなったりと、色々な優遇措置を受けることができる
- 上記の優遇措置により、無課金ユーザー達を圧倒できて、それによって良い気分になれる
- たとえば、
「課金によって引き当てたレアキャラクター」のスクリーンショット画像をSNSのアカウントなどで公開することで、みんなに自慢できて承認欲求が満たされる
『誰でも手軽にネット上で情報発信ができるスマートフォン』が国民的普及を果たした後、
「目立ちたい」「みんなに認められたい」「みんなにチヤホヤされたい」
という需要が急速に高まりました。
ソシャゲは、その需要に上手く応えるビジネスモデルであると言えます。
2「”スマホを使った暇つぶし行為”の対象として、ソシャゲは適任だから」
- そのソシャゲのメインのゲーム部分(たとえば音楽ゲームなら、音楽のリズムに合わせて画面をタップしてステージをクリアすること)
- ゲーム上でのストーリーや、そのストーリー上に設置された各種の課題
- 定期的に開催されるゲリライベント
- ガチャを回してレアなキャラクターを引き当てようとしたり、ゲットしたキャラクターを育成すること
- これらを処理していくことが、暇つぶし用としてちょうど良い
3「ゲーム内容をシンプルにして、誰でも簡単に遊べるように設計されているから」
- ゲームのストーリー内容と、その時々でのゲーム内クエストの目的・クエストのクリア条件が、非常にシンプルで分かりやすい
- そのソシャゲでやることも、
「キャラクターカードの育成」「ストーリーを進めて、ゲーム内クエストをクリアして、報酬のアイテムを獲得すること」だけであるなど、プレイヤーがやることの選択肢を絞ることでできる限り単純化されている - ソシャゲ内でのバトルも、プレイヤーの選択次第でオートで進めることができる場合が多い
- 今や国民のほとんどが所持しているスマートフォンをゲームハードにすることで、国民のほとんどがスマホでソシャゲを遊べるようになっている
ゲーム内容をできる限りシンプルにすることで、消費者達がゲームに参加する敷居(しきい)をできる限り低くし、
それによって、ソーシャルゲームは「誰でも遊べる娯楽コンテンツ」として広く受け入れられています。
「ソーシャルゲームが好きな人」と「普通のゲームが好きな人」の違い
ソーシャルゲームが好きな人 | 普通のゲームが好きな人 | |
---|---|---|
ゲームに求める要素 | 無料で遊べる手軽さや、暇つぶし用 | ストーリーやゲームシステムのクオリティーの高さ |
ゲームの難易度についての好み | 難易度が低くて簡単な方が好きという人が多い | それなりの難易度の高さ・歯ごたえを求める人が多い |
普通のゲーム(PlayStation5やNintendoSwitchなどの専用ゲーム機で遊ぶタイプのゲームソフト)が好きな人達には想像しにくいのですが、
ゲーマー以外の人達は、ゲームに「気軽さ」「手軽さ」「簡単で分かりやすいこと」を求める人達が圧倒的多数派です。
4「”フリーミアム”というソシャゲの課金形態が、現代の消費スタイルと合っているから」
「フリーミアム(free(フリー、無料)とpremium(プレミアム、割増金)の合成語)とは、
そのサービスを基本無料で利用でき、
より充実した内容のサービスを受けたい場合は料金が必要になる、という近年で消費者に人気を博しているビジネスモデルであり、
ソーシャルゲームはフリーミアムの典型例です。
- そのソシャゲの基本的な内容は、全て無料で遊ぶことができる
- 「ガチャで、レアキャラクターを引き当てやすくなる」「ゲームを進行させることをいちじるしく有利にさせる、特殊なアイテムが手に入る」「消耗したスタミナを全快させて、すぐに遊べるようになる」
といった優遇措置を受けたい場合は、リアルマネーを課金する必要がある- 上記の2つの構造が、ソシャゲにおけるフリーミアムというビジネス形態
「基本無料で、ゲームを遊ぶことができる」
というソシャゲの敷居(しきい)の低さが、ソシャゲが人気を博している大きな理由です。
当ブログおすすめのソーシャルゲーム「放置少女」
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