「カリスマ性があったり強い魅力が備わっている、というタイプの悪役キャラ」に共通する特徴を解説します。
カリスマ性があったり、魅力が備わっている悪役の5つの特徴
1「何かしらの信念を抱いていて、その信念がブレることが無い」
- 壮大な目的を、ぜがひでも達成しようとすること
- この達成することを最優先にしているため
「大事の前の小事(大事をなす時は小事は無視してもやむを得ない)」「計画の達成には必要な犠牲」といった判断をしていて、それが悪人的な行動をまねいている
- この達成することを最優先にしているため
- 自身の信念が第一であり、世俗的な私欲や保身の気持ちがほとんど無いこと
嫌われる悪役としてよく挙げられる特徴に「追い詰められると、それまでの態度をコロッと変えて命乞いをしたりいちじるしく取り乱す」というものがありますが、
最後の最後まで信念を貫くタイプの悪役は人気を博しやすいと各方面で言われ続けています。
2「何かしらのかっこよさを備えていること」
- 戦闘能力が高くて、非常に強い
- 戦闘で使用する技・武装が、ハデで強力でかっこいい
- 態度が紳士的であること
- 理知的であったり博識であること
- 非常に有能で、手際が良いこと
- 立ち振る舞いが優雅でスタイリッシュ
- 大物であり、部下に寛容な態度であったり、失態を演じた部下に温情措置をほどこす
- 覚悟をもっていて、自身の目的を遂げるためなら死んだり破滅することも覚悟(容認)している
3「自分の気持ち・欲望に、どこまでも素直であること」
- 一般的な欲望(金銭欲や名誉欲や支配欲や破壊衝動など)
- その人物独自の、特殊な欲望(たとえば、マッドサイエンティスト特有の異常な探究心など)
- これらの気持ち・欲望に極めて素直な態度であり、悪びれもせずに悪事を繰り返す
「自分の気持ちに正直であり、生き生きと活動している人物」は、善悪関係無しに魅力的にうつります。
4「人格に、二面性を備えていること」
悪人であるにもかかわらず、
- 身内の仲間には優しかったり、仲間の面倒見が良い
- 時には慈善活動をする
- たとえば、世の中の孤児達を支援することなど
- 特殊な博愛精神を備えている
といった意外な一面をあわせもっていると、魅力的な悪役キャラになりやすいです。
5「同情の余地がいっさい無い、すがすがしいほどのクズであること」
- あれこれの悪行を、何の躊躇もなく繰り返す
- 言動がゲスそのもの
- 性格がクズそのもの
- 最終的に「主人公達に成敗される」「因果応報的な悲惨な末路をたどる」といった結果になることで、消費者達が爽快感を覚える
プロレスにおける「ヒール(悪役のプロレスラーのこと)」のように、
露骨な悪人ぶりを演じて、その後に正義側の人物にきっちりと倒されることで、観客達が爽快感を覚える、
というタイプの魅力を備えた悪役も存在します。
つまらない悪役キャラの、4つの特徴
1「物語の途中で改心する」
- 物語中で、自分の考えが間違っていたことに気付かせてくれる出来事が起こり、それによって改心する
- 主人公サイドの説教によって、あっさりと改心する
2「追い詰められると、態度が豹変する」
作中で追い詰められると、
- 言い訳をし始める
- 他者や世の中に責任転嫁をする
- それまで余裕たっぷりだったのに、一転していちじるしく取り乱す
など、見苦しい態度を取るようになる悪役は、行動や考えに一本の筋が通っていないため、非常に不人気です。
3「態度が、うじうじしている」
- いじけたような態度を取ることが多い
- 自身が悪事を働くことについて、言い訳するような言動が多い
- 悪事を働く主な理由が「世の中への恨み」であり、ネガティブな動機で悪事をしている
4「ただのザコ悪役」
- 増長していて高慢な態度
- 差別的発言を繰り返す
- 目先の欲望が理由で犯罪をする
- これらの特徴を備えていて、信念らしいものは特に持っていない
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