うつ病・パニック障害・統合失調症などの精神疾患が発症した時に、
自身の心身や人間関係で起こることを解説します。
うつ病などの精神疾患を抱えている時に、心身に起こる主な事
1「精神状態が最低最悪の状態になり、その状態が継続する」
各種のマイナス感情に支配される
- 辛い気持ち
- 不安
- 悲しさ
- 後悔
- イライラ感・焦燥感
- 自己嫌悪感
- 死にたい気持ち
- これらのマイナス感情に、頭が支配されてしまう
自信・自己肯定感がゼロに近い状態になる
- 自信が全く無くなり、挑戦することへの意欲・動機が消失する
- 自己肯定感がゼロに近くなり、自分のことを重要だと感じられなくなる
2「複数の、深刻な体調不良・思考力の低下が起こるようになる」
身体が異常に重く感じられて、そのせいで行動力が激減する
手足が鉛(なまり)のように重く感じられて、そのせいでベッドの上から起き上がれなかったり外出がとても無理、
という状況になりやすいと言われています。
寝付きが異常に悪くなる
- 夜中になっても眠くならない
- 夜中になって布団の中に入っても、なかなか入眠できない
精神疾患を抱えていると、高確率で不眠症も併発するようになり、
連続不眠時間が24時間や48時間やそれ以上に達することも決して珍しくはなくなります。
思考力と記憶力の大幅な低下
- 頭の中に脳ではなく鉛(なまり)が詰まっているような感覚であり、考えがまとまらない
- 記憶力が大きく低下し、直近で見聞きした物事をうまく記憶できずにすぐに忘れてしまう
3「周りの人達から、自身が抱えている病気についてなかなか理解されない」
- 精神疾患を抱えている人を見ても、
目に見える怪我は負っていなかったり、せきをしていたり顔色が悪いなどの分かりやすい症状は見て取れない- 目に見える症状があまり無いせいで、「だらけているだけ」「甘えているだけ」と見なされてしまうことが多くなる
4「人間関係が壊れることが多くなる」
精神疾患を抱えているせいで非常に濃い負のオーラをまとっていて、
それによって「その人と話していると、話題や場の空気が暗くなる」という事態になりやすくなり、友人知人がだんだん離れていくようになります。
精神疾患の治療を継続した後に起こる状況
うつ病・パニック障害・統合失調症などの精神疾患を通院・自宅療養などで治療を継続すると、
「寛解(かんかい)」
という、『表面上は、症状がおさまった状態』になります。
その人が寛解状態になった時に、注意するべきこと
- 寛解状態は、精神疾患が完治したという状態という意味ではなく、ふとしたきっかけで容易に症状が再発してしまうこと
- 「会社勤務で、激務状態に追い込まれること」「昼夜逆転生活やお酒の暴飲のような、不健康な生活を継続すること」「ショッキングな体験をすること」「医師から処方された薬を、医師に無断で断薬すること」
などで、寛解状態から再発状態へ高確率で移行してしまうこと
うつ病が治ったと思ったら再発してしまったということは珍しいことではありません。うつ病の症状が治った後も50%の確率で再発するともいわれています。うつ病の治療は長期的になりやすく、再発をするとさらに治療期間が延びるため再発は出来るだけ予防したいところです。
寛解状態(表面上は、精神疾患の症状がおさまった状態)になった後は、
精神疾患の後遺症として
- 精神疾患を発症する前よりも、頭の回転がかなりにぶくなった
- 感情が鈍麻したような感じになり、感動・感激などの感情変化が起こりにくくなった
といった状況になりやすいと、精神疾患を発症した経験者達から言われています。
うつ病・パニック障害・統合失調症などの精神疾患は、
いったん発症してしまうと、治療を継続しても寛解(表面上は症状がおさまっているが、再発しやすい状態)へ移行するだけで、完治させることはかなり困難な病気です。
しかも、知能・感情へ悪影響をおよぼす後遺症まであるため、精神疾患は非常に危険です。
そのため、
「勉強や仕事やプライベートで、心身に負荷がかからないように細心の注意を払う」
「負荷が大きすぎる物事からは、安全を第一にしてさっさと逃げる」
といった対処が重要になります。
本ブログでの、うつ病・メンヘラになったことで受ける悪影響を解説する記事↓も合わせてご覧下さい。
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