現代の令和時代の若者達の、お金についての価値観について解説します。
現代の令和時代の若者達の、お金についての3つの価値観
1「以前の時代よりも、物欲全般が低下した」
生まれた時点ですでに満たされていて、欲しいものがあまり無い
現代の若者達は、生まれた時点ですでに
- 安全で快適な造りの住居
- 冷蔵庫やクーラーや洗濯機などの生活家電一式
- 自家用車
- インターネットを活用できるスマートフォンやPC
- ネットを利用することで、ゲーム・音楽・漫画や小説などの書籍といった娯楽が次々と手に入る
といったものが両親によって用意されており、
最初からかなり物欲が満たされた状態にあるため、それによってある程度物欲が抑えられていると思われます。
ブランド品に、ほとんど執着しない
- 日本のバブル経済期で見られた「有名ブランド品を、大枚をはたいて購入する」といった人々の行動は、現代の若者達にはほとんど見られない
- 「ブランド効果による見栄(みえ)よりも、コストパフォーマンスの高さを選ぶ」というように若者達の多くが考えるようになったから
- 生産技術の向上により、有名ブランド品でなくても十分に高品質・高性能であることが多くなり、そのせいでブランド品の価値が以前の時代よりも低下したから
2「消費行動が、スマートフォンを使った各種行動に片寄りつつある」
- ソーシャルゲームで、ゲーム内で各種の優遇措置を受けるための課金
- 電子書籍(電子版の漫画・書籍・雑誌など)を購入する
- 月額定額で動画見放題・書籍の読み放題・音楽聴き放題などの、サブスクリプションの料金の支払い
スマートフォンでWebコンテンツを閲覧するだけでも非常に良い暇つぶしになるうえに、
現代ではスマートフォンでゲーム・音楽・漫画・映画やドラマやアニメなどの動画が楽しめるWebサービスが非常に充実しているため、
現代の若者の娯楽の大部分は、スマフォ1つで完結していると言えます。
このように、現代社会で人気のWebサービスをスマートフォン・PCで活用することが、現代人の娯楽の主流になりつつあります。
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3「必死に働いてがっつり稼ぐことよりも、ほどほどに稼ぐことを選択する」
- 「企業の中で同僚と競争をして、競争に勝って管理職に出世すること」に、あまり魅力を感じない
- 「安定的に収入を得られる代わりに、週五のハードワークが義務づけられる正社員」に固執しないようになり、
派遣社員・契約社員を選択する若者や、Webビジネスで稼ぐ道を模索する若者が増え始めた
本項目の原因は、
本記事での1「以前の時代よりも、物欲全般が低下した」で解説したように、若者の物欲・金銭欲自体が低下したことや、
社会での終わりのない過酷な競争にうんざりして、競争から降りることを選択した若者が増え始めたことです。
「昭和~平成」と「令和」の、お金についての価値観の違い
昭和~平成 | 令和 | |
---|---|---|
「お金を稼ぐこと」について | できる限り多額の金銭を稼ぐことが推奨されていた | 多額のお金を稼ぐことはあまり求められていない |
企業の賃金や雇用状況 | 企業の正社員になることは容易であり、賃金は高かった | 正社員になることは困難になり、賃金は低い傾向にある |
社会の人々の価値観 | 「ぜいたくをすること」が最大の幸福であると、みんなが信じていた | 価値観が多様化し、それによってお金以外のものも重要視されるようになった |
上の比較図に記したように、
現代の令和時代の若者達のお金の価値観は、
「賃金が低くなった今の社会の状況に適応したもの」
「娯楽が多様化し(特に、ネットを用いた情報分野での娯楽が充実した)、金銭の浪費をともなわないタイプの娯楽も好まれるようになった」
という事情に由来しています。
本ブログでの、現代の若者の仕事の価値観を解説する記事↓も合わせてご覧下さい。
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