現代では、声優になろうとすることが危険である理由を解説します。
現代で声優を目指すことが危険である、4つの理由
1「声質や容姿などの”生まれつきの素質・才能”が不可欠である世界だから」
- 魅力的な声質
- 優れた容姿(女性声優が、特に可愛い顔やスタイルの良さや若さを求められる)
- これらの、生まれつきの素質・才能が必要とされる職業が声優であるため、そもそも後天的努力でなれるタイプの職業群とは根本的に異なっている
2「オーディションの存在のせいで、生計が極めて不安定だから」
- プロの声優になった後も、キャラクターの声を演じるための配役をめぐって、数十人のプロの声優同士でのオーディションで勝ち残らなければならない
- プロ同士での戦いで自身が勝ち続けることは極めて困難であり、収入が得られない月が多くなって、
生活が立ちゆかなくなる場合が非常に多くなる
- プロ同士での戦いで自身が勝ち続けることは極めて困難であり、収入が得られない月が多くなって、
3「声優業は華やかであるため、”やりがい搾取”の対象になっている」
声優業は非常に人気が高く、そのせいで声優志望者・プロ声優が大勢います。
そのため、賃金が低かったり労働条件が悪くても喜んで働く人も多く、雇用側から「やりがい搾取」の対象にされることが常態化しています。
その例として、
- ジュニアランク(プロ声優として活動を開始した時から3年目まで)というギャラのランクでは、
30分アニメで演技をしても、セリフ量にかかわらず一律で1万5千円しかギャラがもらえない - 「数十人~100人以上のプロ声優がオーディション形式で配役を狙う」というやり方は、
雇用側にとっては欲しい声優だけを獲得できるので非常に有利だが、
声優達にとってはオーディション参加者の9割程度が仕事にありつけないため、いちじるしく不利
4「声優業界で新陳代謝が激しくなっていて、自身が業界で生き残ることが至難だから」
- 声優業が、現代では花形の人気職になっているため、業界へ続々と新人が押し寄せて来る
- 女性声優は「若さ」「(若さから成る)容姿の可愛らしさ」「期待の大型新人、といった話題性」などが主な人気の根拠になっているため、
自分よりも年齢が低くて若い新人女性声優達に、すぐに居場所を奪われてしまう
- これらの事情から、「もはや現代での声優業は、長く続けられる職では無い」という致命的な状況になってしまっている
現代で、これほどまでに声優職の人気が過熱している理由
「高品質な深夜アニメが、現代では多くの人達に視聴されているから」
現代では深夜アニメ(23時~翌日の4時程度の、深夜の時間帯に放送されるタイプのアニメのこと)のクオリティーが非常に高くて、多くの人達が深夜アニメを愛好しています。
その深夜アニメのキャラクターの声を演じる声優達は、深夜アニメが好きな若者達にとって憧れの対象になっています。
「女性声優達が、アイドルとしてもてはやされているから」
現代では、「女性声優」と「アイドル」との境界線が非常にあいまいになってきています。
- 本業の声の演技はもちろんのこと、
それに加えて、出演アニメのOP曲・ED曲を歌ったりキャラクターソングを歌ってそれらの曲のCDを発表することも、なかば当たり前になりつつある - 女性声優達による、多数の観客達を前にしたトークイベント
- 時には、本物のアイドルのように、ステージ上で歌とダンスを披露することもある
上記のリストのような女性声優達の華々しい活躍を見て、「自分も声優になりたい」と願う若者が増えています。
本記事の現代で声優を目指すことが危険である、4つの理由での各種項目で解説したように、
声優業では極めて過酷な競争と、ギャラが低いという労働条件の悪さが付きものであり、
声優を目指すことには非常に大きなリスクをともないます。
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