ブラック企業が非常に多くて、業界そのものがブラックである「ブラック業界」の種類を解説します。
代表的な、3種類のブラック業界
1「飲食業界」
- 労働時間がかなり長い傾向が強くある
- 厨房で料理を続けたり、客にオーダーを取るために店内を動き回るため、飲食店での業務は肉体労働としての性質が強い
- 残業代がきちんと支払われず、結果的にサービス残業をさせられることが多発する
- このせいで、長時間働いたわりには給与額が低くなりやすい
- 慢性的な人手不足状態であり、
人が足りないぶん、社員達が長時間働いたり、休日出勤することを求められる
2「小売業界」
- アパレル(店舗での、衣服の販売)
- スーパー
- コンビニ
- これらが、小売業界の代表的なもの
小売業界の主な問題点は、
- 賃金が低い傾向が強くある
- 業務を長年継続していても、同じような作業の繰り返しのせいで、キャリアアップ・スキルアップがほとんど望めない
- 小売業界の中で、「販売額のノルマ」が課せられている業種が多い傾向がある
3「サービス業界の中の、特定の業種」
「介護」
- 給与額がかなり低い
- サービス残業が常態化している
- 施設の入居者の老人達から、言葉の暴力・物理的な暴力を受ける危険性が非常に高い
- 業務で受けるストレスの強さが、全業界中で最悪レベル
「宿泊(ホテル・旅館など)」
- 長時間労働が常態化している
- サービス残業を要求されることが多く、そのせいで、長時間働いたわりには給与額が低くなる
- 閉鎖的な業種であるため、従業員同士の人間関係が陰湿でギスギスしたものになりやすい
「教育・学習支援」
- 小学校・中学校・高校の教師
- 保育士
- 学習塾の講師
- これらが、教育・学習支援の代表的なもの
教育・学習支援の主な問題点は、
- 業務上、多くの人達と関わり合うため、人間関係のストレスが甚大なものになる
- 子どもを預かる業務であるため、責任重大であり、何かしらの不手際を起こした場合は容易に処罰を受けてしまう
- するべき仕事の種類が非常に多く、そのせいで長時間労働・サービス残業が常態化している
- 顧客(本項目の場合は、子どもの保護者)からクレームを付けられる危険性が、他の業界のそれよりも大幅に高い
「IT(プログラマーやSEなど)」
- 業務において、激務が常態化している
- 特に納期付近では「デスマーチ」と呼ばれる超激務の状況が頻発する
- IT業界では知識・技術の革新が非常に早く、そのせいでプライベートでの勉強を常に要求されるため、働くうえで負担が大きい
その他、ブラックだと言われることが多いサービス業種
- ブライダル(結婚式の手配をする業種)
- マーケットの規模が縮小し続けている
- 旅行代理店
- ネットで旅行の手配をすることが主流になっているため、マーケットの規模が縮小し続けている
- 投資用不動産の営業
- 販売額のノルマが設定されているうえに、成約を取ることが至難
ブラック業界に共通している、労働条件が悪くなる原因
何らかの事情により、社員の賃金が低くなりやすい
- 利益率が低いビジネスモデルであり、それを補うために「社員の給与」「社員の労働条件」などが削られやすくなる
- 企業同士の競争が激しい業界であり、価格競争が続いた結果、「社員の給与」「社員の労働条件」などが削られやすくなる
- たとえばこれらの事情から、社員の賃金が低くなりやすい
賃金が低かったり、自身の性格とは相性が悪い業界にとどまっていても、自身の人生の状況は好転しません。
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業界に参入するための敷居(しきい)が低い
- その業界の企業に就職するにあたって、「特定の資格」「高い学歴」「特別なスキル」「新卒であること」などが企業側から求められない
- 参入するための敷居が低く設定してあるため、
「低賃金」「激務」「業務内容が倫理的にグレーゾーンであること」などの条件であっても、人が集まってしまい、業界がブラック化する
- 参入するための敷居が低く設定してあるため、
慢性的な人手不足状態であり、そのしわ寄せが社員達へ向かう
- 「激務」「薄給」という業界の状況のせいで次々と社員が辞めてしまったり、その事情が求職者達に知れ渡っているため業界に人が寄りつかない
- この事情から、業界が慢性的な人手不足状態になり、業界に残っている社員達が、足りない人手を補う形で激務を強いられるようになる
人手不足のしわ寄せが社員達へ向かった結果、
「長時間の労働」「休日の曜日が不規則になる」といった過酷な状況を招くようになります。
“BtoC”というビジネス形態であること
- BtoC(Business to Consumerの略、企業が一般消費者を相手にビジネスをする形態のこと)の場合、企業の社員は顧客達から「理不尽なクレーム」「罵倒の言葉」などを受けやすくなる
- これに対して、BtoB(Business to Businessの略、企業が他の企業を相手にビジネスをする形態のこと)の場合は、
互いの企業が業界の事情をわきまえているため、比較的話がスムーズに進むと言われている
- これに対して、BtoB(Business to Businessの略、企業が他の企業を相手にビジネスをする形態のこと)の場合は、
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