「やる気が出てきたり、やる気が高まる条件」について解説します。
やる気が出てくる、主な4つの条件
1「『甲状腺刺激放出ホルモン(TRH)』が分泌される状況が、やる気が出る状況」
「甲状腺刺激放出ホルモン(thyrotropin-releasing hormone、略称がTRH)」は、
脳を覚醒させ、やる気と集中力のそれぞれを高める効果があるホルモンであり、
やる気を引き出すうえで非常に重要な要素です。
脳の視床下部でTRHで作られ、脳の側坐核(やる気をつかさどる部位)へTRHが働きかけて、強いやる気が生じます。
甲状腺刺激放出ホルモンが分泌される条件は、
- その課題をクリアすることで、何らかの「報酬」を得られる
- その課題をすることが「好き」
- その課題に手をつけることに「興味がある」
- その課題(好きでは無かったり興味が無い課題でもOK)に手をつけ始めて、だんだん調子が出てくると、その時点から分泌される
2「”やる気を出させる神経伝達物質”の分泌が促進された状況」
やる気の根源とも言える、超重要な神経伝達物質「ドーパミン」
ドーパミンの主な効果 | 集中力・やる気・意欲が大幅に高まる |
ドキドキワクワク感をもたらし、精神に強い活力を与える | |
幸福感を覚えるようになる | |
考え方・気分が前向きで明るいものへ変わる |
ドーパミンがやる気を引き出す効果は、
上記の1『甲状腺刺激放出ホルモン(TRH)』が分泌される状況が、やる気が出る状況で解説したTRHの効果をさらに上回ります。
そのため、やる気を引き出すうえでドーパミンはぜひとも活用したい超重要な神経伝達物質です。
ドーパミンの材料の、アミノ酸「チロシン」↓
を優先的に摂取することで、ドーパミンの分泌を促進させることができます。
脳を覚醒させて、作業をするのに最適な状態になる神経伝達物質「セロトニン」
セロトニンの主な効果 | 意識を覚醒させ、作業に集中するのに最適な状態になる |
精神を、穏やかで安定的な状態にする | |
緊張や興奮しにくくなり、ストレス耐性が上がる | |
睡眠をうながすホルモン「メラトニン」がスムーズに体内合成され、夜に快眠できる |
神経伝達物質「セロトニン」は、精神を安定的な状態にする効果に注目されることが多いですが、
脳を覚醒状態にして集中力をいちじるしく高める効果があることも見逃せません。
セロトニンは、日光を全身で浴びることがトリガーとなって、体内合成が促進されます。
また、
セロトニンの合成材料である、
トリプトファン↓と、
ビタミンB6↓を優先的に摂取することで、セロトニンの分泌量を増やすことができます。
3「モチベーション(やる気・動機付け)が高まる状況」
- 自分の裁量で、自由に課題を処理できる
- これに対して、やり方が決められていて、自分の自由が無い状況だと、モチベーションが低下する
- 普段はやっていない、新しい課題・作業分野に手をつける
- これに対して、日々自身がやっている課題がマンネリ状態だと、モチベーションが低下する
- 「自身の作業の結果・効果」をはっきりと実感できる
- 「この作業を片付けたことで、計画の達成に必要な3つのステップのうちの1つのステップをクリアした」「自身が作業をした後、成功もしくは失敗という結果がすぐに判明する」
などのような、作業の結果・効果を明確に感じ取れる状況で、モチベーションが上がりやすくなる
- 「この作業を片付けたことで、計画の達成に必要な3つのステップのうちの1つのステップをクリアした」「自身が作業をした後、成功もしくは失敗という結果がすぐに判明する」
- 「成功確率が50%の課題」に挑戦する(この成功確率が、モチベーションが最も高まる数値だと言われている)
- これに対して、成功確率が高すぎたりあるいは低すぎる課題は、モチベーションが低下する
4「体調が万全であり、作業をするのに非常に適した状態にあること」
- 十分な時間の睡眠を取り、頭がすっきりと冴えていて、体力も充実している
- 早朝という時間帯であり、早起きして気分が良くてしかも体力が十分な状況
- しかも1日が始まったばかりの時間帯であるため、作業をするための時間的余裕が十分にある
- 1時間~2時間程度、昼寝をして、眠気・疲労を解消して気分もリセットした状況
本ブログでの、自信・自己肯定感とやる気の関係についての記事↓も合わせてご覧下さい。
コメント