「進学校(大学受験への対策を重視している、高偏差値の高校のこと)」にありがちなことと、
進学校の有効な活用方法について解説します。
進学校の生徒達や授業で、ありがちな3つのこと
1「生徒達が、普通の高校の生徒とは違う特殊な特徴を備えている」
生徒達の多くが、個人主義者
- 「自身のやりたいこと・興味があること」「自身の利益・不利益」などに、その人の意識が集中している
- 他者の事情や、他者の下世話なうわさ話などには、ほとんど関心が無い
- クラスの中に、変わり者や変人が居たしても、そのような者を気にしなかったり許容できる
- 生徒間でいじめが起こることも、非進学校と比較するとかなり少ない
自分で自分を律することができる人が、かなり多い
- 教師や両親に強制されるまでもなく、授業をサボらなかったり宿題を忘れない
- 学校での勉強や大学受験対策にも、自主的に熱心に取り組む
- 生徒達が自主的に、校則を守る
- 「非行を繰り返す、不良の生徒」が極端に少ない
学力が高いことはもちろん、他の知的な才能を備えていることが多い
- 「麻雀」「ポーカー」などの、運と知力が重要なゲームがかなり強い
- 学生のオタク率が非常に高くて、特定の分野について深く知っている
- しかも、漫画やゲームなどのスタンダードなオタク趣味ではなく、「歴史」「工学」「数学」「生物」などの、学問寄りのオタクであることが多い
- 意思の力が強くて、物事全般に対してやる気があったり、勤勉であったりする
2「授業の進行が、非常に早い」
- 一年次のうちに、本来ならば二年次に習う内容の半分ほどを教え込まれるなど、授業がかなり早いペースで進行する
- 独自性が高い学習カリキュラムを組むことができる「私立の進学校」で、上記の傾向が特に強い
3「勉学面で、生徒への負荷が非常に大きい」
- 生徒達に出される宿題の量が、かなり多い
- 非進学校ではほとんど見られない、6限目の授業がある場合が多い
- 休日に、その学年の生徒全員が全国模試を受けることが義務づけられたり、
東大や早慶のような特定の難関大学の入試を想定した模試を受けるように学校側から勧められる
進学校に入ることのメリットと、進学校の有効な利用の仕方
進学校に入るメリット
- 「難関大学の入試の攻略」を強く意識した授業や、そのような学習カリキュラムを受けることができる
- 私立校の進学校の場合は上記があてはまる場合が多いが、公立の進学校の場合は過度な受験対策は行わないことが多くなってくる
- 良識を備えている生徒ばかりであるため、子どもが同級生にいじめられたり、乱れた風紀の悪影響を受ける危険性が非常に低くて安心
- 優秀な生徒が多いため、そのような生徒達と切磋琢磨することで子どもの能力・精神が成長しやすくなる
- 優れた進学実績があるタイプの進学校である場合、大学側からの信用も厚いため、
学年内で成績優秀な生徒は、難関大学へ「推薦入学(一般入試よりも、難易度がはるかに低い)」という形で入学できる
進学校の有効な利用方法
『難関大学に合格するための補助的装置』として、進学校を利用する
有名進学校が優れた進学実績を上げている理由は、
その学校に入学してきた生徒達がもともと高学力だったため、なかば自力で難関大学の入試に合格できた、
という場合が非常に多いと考えられます。
つまり、
「進学校の授業内容や教師陣が非常に優れているからこそ、生徒達は難関大学に合格できた」
という考え方は間違っている可能性が非常に高い、ということです。
独自の学習カリキュラムを組む傾向がある私立校の進学校は別として、
公立の進学校の場合は宿題・課題は多めにせよ授業の進行速度はそれほど早くない傾向が強いため、
進学校の授業内容に過度に期待することは禁物です。
- 非常に勉強に適した環境に身を置き続けることで、子どもの勉強の習慣を維持したり強化する
- 「難関大学の入試対策」「入試に向けた、効率的な勉強方法や成績の上げ方」などについて詳しい教師陣を、アドバイザーとして積極的に活用する
- 「難関大学の入試へ向けた、かなりしっかりした授業内容・宿題」をきちんとこなしていれば学習塾(授業内容の復習の意味合いが強い)に通う必要性がほぼゼロなので、
お金と、子どもの労力・時間の節約になる
このように、進学校という環境を難関大学に合格するための補助的装置として利用しましょう。
難関大学の入試に合格するための本命の策は、あくまで「子ども自身が、志望大学の入試の傾向対策といった勉強の努力を継続すること」です。
本ブログでの、底辺高校にありがちなことを解説する記事↓も合わせてご覧下さい。
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