資本主義経済の、格差社会化を助長させるなど3つの問題点

 

資本主義という経済のスタイルが抱えている大きな問題について解説します。

 

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資本主義経済の、主な3つの問題点

 

 

1「金は金を生む」というルールが、富の一極集中を引き起こし、それが複数の問題を発生させる

資本主義経済では、

「金は金を生む(投資などの方法によって、お金を使って次々とお金を引き寄せることができること)」というルールがあり、

このルールによって、複数の深刻な問題が生じることになります。

 

先に、まとまったお金を集めた者が、いちじるしく優位に立つ
  • 「資産家の親から多額の資産を相続する」「ビジネスが大当たりして大金を稼ぐ」といった方法で先にまとまったお金を手にした者が、
    「金は金を生む」という資本主義経済のルールによって大量のお金をかき集め続けてしまう

    • 「親が資産家であるという、幸運」「ビジネス等で、たまたま大金を手にした」などの事情で、社会における勝者と敗者が確定して以後はその勝敗関係がなかなかくつがえらないため、競争において公平さが大きく欠ける

 

 

富の一極集中という状況が、国民間での格差を作り出し、以後は格差を固定してしまう

富が一極集中しているという状況は、

富を所有している少数の者達が豊かになり続け、それ以外の持たざる者達がこの少数の者達に利用され続けるという『格差社会』を形成します。

「金は金を生む」という資本主義経済のルールにより、富を所有している少数の者達が豊かになり続けるため、社会での格差はより強固に固定されるようになり、

格差社会が固定されると、暴動や革命運動などが起こりやすくなり、社会が不安定なものになりやすくなります。

 

 

少数の大企業が市場を支配するようになり、それによって様々な悪影響を及ぼす
  • 少数の大企業(金は金を生むのルールによって大資本を所有するようになった大企業のこと)が他の企業群を根絶やしにするようになってしまう
    • 少数の大企業による寡占状態になることで、市場の競争原理が働かなくなり、商品やサービスや価格の質の低下を招きやすくなる
    • 企業群が根絶やしにされたことで、働き場を失った労働者が大勢出るようになってしまう

 

 

 

 

2「お金を稼ぐことが正義」になるせいで、社会での倫理観が変質していく

  • 長時間労働が常態化しやすくなり、そのせいで「両親とのきずな」「結婚相手や子どもとのきずな」などがおろそかになりやすくなる
  • 企業がより多額の利益を上げるために、社員を奴隷のようにこき使うこともいとわなくなる
  • 企業がより多額の利益を上げるために、
    特定の業界を利する目的でのスローガンや理念を社会へ広めようとするなど、洗脳まがいの行為を国民に行うようになる

 

 

 

 

3「資本主義経済は、”成熟した先進国”では頭打ち状態になりやすくなる」

  • その国の資本主義経済が継続的に成長するためには、
    「その国の人口が増え続けて、生産者と消費者の双方の数が増え続けること」「消費者達が浪費をし続けること」が前提となっている

    • 成熟した先進国で「少子化」が起こると、上記の前提が満たせなくなる
    • 生産技術の向上で「壊れにくい商品や、安価でありしかも内容が充実したサービス」などが社会に普及した場合、消費者が浪費し続けることという前提を満たせなくなる

成熟した先進国ではほぼ確実に少子高齢化が引き起こされるため、

国内の企業は、世界各国へ向けた商品・サービスの輸出に力を入れないと、継続的な成長ができなくなります。

 

このような問題があっても、現代で資本主義経済が選択される理由

 

 

資本主義経済は、進化を促進させるから

  • 資本主義経済は「優れていたり、人々の需要に合う商品・サービス」を発達させ、
    「劣っていたり、人々の需要に合わない商品・サービス」を淘汰させる働きがある

    • これに対して、共産主義経済は「劣っていたり、人々の需要に合わない商品・サービス」が自然に淘汰される、ということが起こりにくく、進化が停滞しやすい

資本主義経済が備えている大きなメリットの1つが、

資本主義が商品やサービスの進化を常に促進させることによって、人々の暮らしが年を追うごとに豊かになっていくというものです。

過去の時代と比較すると、

過去の貴族や豪族のような特権階級が享受していた美食や医療や情報量などよりも、現代の一般市民の方が格段に上のものを得ることができていると言われています。

 

 

 

 

資本主義経済は、人間が備えている本質と適合しているため、無理が無いから

  • 資本主義経済は「他者と競争をして、自身が勝つことで優位に立つ」という人間の生き方の原理に即した経済主義であるため、
    無理が無く、そのおかげで人々に比較的受け入れられやすい
共産主義経済は「国民みんなが平等の状態」を目指すという、
人間間の競争を否定した経済主義であるため、人間が備えている本質と反対の方向を目指すやり方であり、上手く行かない可能性が極めて高いです。

 

 

 

 

個人の才覚・努力次第で支配者側へ回ることが、比較的容易にできるから

  • その人の商才が優れていたり、努力して資金を貯めて企業への投資を行えば、資本家(資本主義経済における支配者側)へ回ることができる
    • これに対して、共産主義経済では一般国民達が支配者側(政府関係者)になることはほぼ不可能

資本主義経済は、

「生まれつきの資産家がいちじるしく優位に立つことができるため、必ずしも公平な競争とは限らない」という構造的欠陥がありますが、

それでも共産主義経済と比較すれば、ずっと努力が報われやすかったり個人の才覚を活かしやすい経済主義と言えます。

 

 

 

資本主義経済共産主義経済
国の経済力の成長度競争を肯定するため、経済力は成長を続ける競争を否定するため、経済力は全然成長しない
個人の成功の可能性成功する可能性はある成功する可能性はほぼゼロ
その経済主義の現状資本主義が世界各国のスタンダードとして受け入れられている共産主義国家は五指にも満たない状況にある

 

 

資本主義経済が完全無欠・経済の在り方の完成形とは言えませんが、

しかしそれでも、

過去に存在した共産主義経済を始めとした数々の経済形態の中では、資本主義経済は相対的にかなり良い部類ではある、とは言えます。

 

本ブログでの、資本主義経済が行き詰まって終わる時を解説する記事↓も合わせてご覧下さい。

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約7年間、いろいろなブログを運営する仕事をしています。
世の中の複雑なことを、簡潔にわかりやすく解説することが得意です。
静岡県出身で、現在は埼玉県で生活しています。

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ステラアルター

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