メンタルが悪化することや、メンヘラになることにつながるタイプの危険な生活習慣について解説します。
メンタルが悪化することにつながる、主な3つの生活習慣
1「いちじるしく偏った内容の食事を日々とり続けている」
食事において、肉類を摂取していない
人間の精神を安定させる効果がある、重要な神経伝達物質「セロトニン」は、
必須アミノ酸のトリプトファンと、ビタミンB6の2つから体内合成されます。
食事内容がかたよっているせいで、
トリプトファンを含む食材(豆腐・納豆・卵・チーズ・牛乳・バナナ等)とビタミンB6を含む食材(かつおやまぐろなどの赤身魚・豚肉や鶏肉・レバー・バナナ等)をほとんど摂取していない場合、
体内でセロトニンが欠乏するようになり、
そのことによってやたらと怒りっぽくなったり悲観しやすくなったりと、精神が不安定な状態になります。
必須アミノ酸のトリプトファンとビタミンB6は、
それぞれ専用のサプリメント↓で効率的に摂取して、セロトニンの体内合成を促進させることができます。
甘いものばかり食べているせいで、「機能性低血糖」によりイライラしやすくなる
糖分を多量に含んだスナック菓子や菓子パンや、コーラを始めとした甘いジュース類を多量に摂取すると、
血液の血糖値が急上昇し、それに対応して、すい臓からインシュリンというホルモンが多量に分泌され、インシュリンの効果で血糖値が急下降します。
この際に、
- 抑うつ感(気分が落ち込むこと)を覚える
- 不安感や焦燥感といったネガティブな感情を覚える
- 集中力が低下する
- 思考力が低下する
- 強い眠気をもよおす
- 頭痛
- 疲労感
といった、感情と思考と体調に悪影響を及ぼす数々の症状を呈するようになります。
しかも上記の事柄に加えて、
「血糖値が低下したこと」に対応して、血糖値を上げるために副腎髄質から「アドレナリン」「ノルアドレナリン」というホルモンが多量に分泌され、
その作用によって肝臓に蓄えられたグリコーゲンが分解されて血糖値が上昇しますが、
アドレナリンとノルアドレナリンには、
- 不安感や緊張感を覚える
- イライラ感を覚え、他者への言動が攻撃的なものになる
- 抑うつ感(気分が落ち込むこと)を覚える
といった感情を悪化させる効果があります。
上記の、血糖値の急下降から急上昇にかけて心身に様々な症状を呈することを「機能性低血糖」と呼んでいます。
以上のことから、
甘いものばかり食べている場合、機能性低血糖がひんぱんに引き起こされ、メンタルが悪化しやすくなると言えます。
2「昼夜逆転生活のような、不規則な生活リズム」
不規則な生活リズムによって「自律神経失調症」が発症する
自律神経失調症の症状により、
- 不安感や焦燥感を覚える
- 抑うつ感(気分が落ち込むこと)を覚える
- イライラしやすくなるなど、情緒不安定状態になる
- 被害妄想(自分が他者から被害を受けていると思い込む妄想のこと)におちいりやすくなる
といった精神的不調をきたすようになります。
自律神経失調症は、自律神経を構成する「交感神経」と「副交感神経」の働きのバランスが崩れることによって発症します。
交感神経 | 副交感神経 | |
---|---|---|
その神経の役割 | 身体を活動的な状態にする (脈を早めて呼吸を促進させるなど) | 身体を休息状態にする (血圧の低下や消化の促進など) |
その神経が活性化する時間帯 | 昼間 | 夜間 |
昼夜逆転生活によって、
夜間に活動して、本来は働きが弱まっている交感神経を無理に活発化させ、
朝から昼間にかけて眠り、本来は働きが弱まっている副交感神経を無理に活発化させると、
交感神経と副交感神経の活動バランスが崩れて、そのせいで自律神経失調症が発症します。
自律神経失調症は精神状態を悪化させることに加えて、
- 頭痛
- 微熱
- 寝付きが悪くなる
- 下痢あるいは便秘など、消化器官の異常
- 動悸(どうき、心臓の鼓動が平時よりも激しくなること)
- 身体に倦怠感を覚える
- めまい
といった軽視できない身体的不調をきたし、この不調による不安感やイライラ感もメンタルが悪化することにつながってきます。
昼夜逆転生活で日光を浴びないことが多くなり、セロトニンが合成されにくくなる
本記事の「食事において、肉類を摂取していない」で解説した神経伝達物質・セロトニンは、
朝方に日光を身体に浴びることがトリガーとなって体内合成が促進されます。
そのため、
昼夜逆転生活で朝から昼間にかけて、カーテンを引いた暗い部屋の中で眠っていると、セロトニンの体内合成がスムーズに進まなくなり、メンタルが不安定になっていきます。
3「日常生活において、慢性的な運動不足状態にある」
運動不足状態によって血行不良状態になる
- 慢性的な運動不足状態にあると、血行不良状態になりやすくなる
- 運動不足状態だと高血糖状態(血液中の過剰な糖分により血液がドロドロした状態になっていること)になりやすくなり、
高血糖状態のせいで細い血管が詰まりやすくなり、全身で血行不良状態になりやすくなる - 血行不良状態だと、抑うつ感を覚えやすくなり、メンタルに不調をきたしやすくなる
- 運動不足状態だと高血糖状態(血液中の過剰な糖分により血液がドロドロした状態になっていること)になりやすくなり、
運動不足状態によって自律神経の活動バランスが崩れる
- 慢性的な運動不足状態にあると、「昼間に交感神経が活発に働き、夜間に副交感神経が活発に働く」という自律神経の活動バランスが崩れやすくなる
- 本記事の不規則な生活リズムによって「自律神経失調症」が発症するで解説したように、自律神経失調症の症状のせいでメンタルの状態が悪化しやすくなる
本ブログでの、メンヘラになりやすい人の特徴を解説する記事↓も合わせてご覧下さい。
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