ワーカホリック(いつも働いていないと落ち着かず、仕事中毒状態の人のこと)の症状と原因、
ワーカホリックが過労死を起こしやすいことについて解説します。
「ワーカホリック」の症状と、ワーカホリックを起こす原因
ワーカホリックの症状
自身の生活において、仕事の優先度があまりにも高すぎる
- 仕事を優先して、家庭と家族をないがしろにする
- その日の仕事を終えて会社を出て帰宅した後でも、自宅で仕事をしている
- 交友関係をないがしろにして、仕事に没頭する
- 「残業をして、帰宅時刻が夜遅くになること」への抵抗感がほぼ無くなる
本来ならば休むべき場面でも、仕事にとらわれている
- 夜間の睡眠時間を削って、会社での仕事に打ち込んでいる
- 自身の体調不良や健康状態に気を遣わなくなることも、ワーカホリックの症状の1つ
- 休日でさえ、自宅で仕事関連のタスクを処理し続けている
- 仕事が無い休日に、何をして過ごせば良いのかが分からなくなって不安になる
人生の価値を仕事にしか見出せなくなる
- 「仕事だけが生きがい」という感覚に支配されてしまう
- 「趣味を楽しむこと」「家族や友人との交流を楽しむこと」といった仕事以外の生きがいを感じられなくなってしまう
- 会社で出世することや、業務で優れた成績を出すことや、年収の数字を増やすことに、異様に執着してしまう
体調と精神状態に異常をきたすようになる
- 生活が不規則だったり、十分な休息時間を取れていないことが原因で、「自律神経失調症」を発症しやすくなる
- 自律神経失調症の症状により、頭痛・めまい・微熱・寝付きが悪くなるなどの病状を呈する
- イライラすることが多くなり、攻撃的な言動が増える
ワーカホリックを起こす原因
ワーカホリック状態は、
「その人が、あれこれの事情のせいで、仕事をすることに依存してしまうこと」
によって引き起こされます。
あれこれの事情とは、
- 結婚して家庭を築いたが、結婚相手や子どもから疎外されていて家庭の中に居場所が無い
- 「自分という無価値な人間が他者達に求められる場面は、仕事をして周りに貢献した時だけ」と思い込んでいる
- 「趣味」「親しい人間や、恋人や結婚相手」「自身の生きがい」が無い
- たとえば「度を超えた完全主義者」であるなど、思い込みが激しい極端な性格をしている
といったものが代表的なものです。
「自分の中にある、空虚な感覚」「自身の性格にそなわっている、いびつな部分」を原因にして、ワーカホリックが引き起こされます。
ワーカホリック状態は「過労死」を引き起こしやすくなる
身体の問題で死亡してしまうパターン
心臓に深刻な問題を引き起こす
- 心筋梗塞
- 心筋に変性・壊死が起こる疾患のこと
- 急性心不全
- それまでに心臓病をわずらっていなかった人が、急に心臓の機能が低下して送血の役割を果たせなくなる疾患のこと
- 虚血性心疾患
- 心筋が酸素不足におちいることで起こる疾患のこと
脳に深刻な問題を引き起こす
- 脳出血
- 脳の動脈が破れたことで脳内で出血を起こす疾患のこと
- くも膜下出血
- くも膜(脳表面の膜(まく)と、脳との間にある空間のこと)に存在する血管が破れて出血を起こす疾患のこと
過労によって、心臓の血管や脳の血管に問題が起こる仕組みは、
働き過ぎることにより、自律神経のうちの交感神経が興奮状態になり続けるせいで、高血圧状態(血管の内側にかかる圧力が高く、血管に高負担を強いる状態のこと)が慢性化するからです。
高血圧状態が続くことで血管にダメージを受け続け、
心臓や脳の血管が破れやすくなったり、血栓(血液のかたまりのこと)が血管に詰まりやすくなって心筋梗塞・脳梗塞などの深刻な病気を引き起こします。
精神の問題で死亡してしまう場合
過労状態が長期的に続くと、心身への重大な負担のせいで「うつ病」を発症しやすくなります。
うつ病の症状によって過度な悲観が起こり、そのことによって自殺を引き起こしやすくなります。
ワーカホリック状態は、
「仕事熱心なことは良いことだ」「熱中できるものがあることは良いことであり、それが仕事であっても問題は無い」
といった普遍的な価値観によって、周囲とワーカホリック状態にある本人に容認されることが多くなります。
そのせいで、過労で心身が限界に達して倒れた時になってようやく、異常な事態であったことに本人や周囲が気づく、というケースが多いです。
ワーカホリック状態にある方は、
自身が想像以上に危険な状況にあることを自覚し、現在の働き過ぎている状況を今すぐに改めるべきです。
ワーカホリック状態にならざるを得ないほど激務の職場に身を置いていたり、激務の仕事をしている場合、仕事を変えることもこの際に検討するべきです。
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