ネット掲示板やSNSを荒らしたり誹謗中傷のコメントを書き込む人達の種類と、
そのような人達への対策方法について解説します。
ネット上で荒らし・誹謗中傷をする人達の、3つの種類
1「自身の人生の状況が非常に悪い、という人達」
- 学業での進路や就いている仕事が、完全に不本意なものであり、ひどく不満が溜まっている
- 学校でいじめられていたり、会社で疎外されていたり家庭での居場所が無い
- 夢や目標を諦めていて、これといった希望が無い空虚な日々を送っている
- 学業成績が非常に低かったり、仕事での収入額が非常に低くて、自身が身を置いている社会・コミュニティーにおける順位が低くて、そのことを不満に思っている
自身の人生の状況が悪いという人達が、憂さ晴らしに他者を誹謗中傷する、ということは非常によく起こります。
自身の人生の状況が非常に悪い人達が、他者や世の中の物事を叩くようになる流れ
- ステップ1自身の人生が上手く行っていない人生が上手く行っていないせいで、ストレス・鬱憤がどんどん溜まっていく
- ステップ2他者や世の中の物事を叩くストレス・鬱憤が原因で、自分以外の何かを誹謗中傷するようになる
- ステップ3気分が良くなる自分は間違い・悪に気付いて指摘ができる高尚な人間であり、他者や世の中のあれこれは下らない存在だと見下すことで、自分の至らない点から目を背けることができて気分が良くなる
(この気分が良くなる仕組みは、本人は無自覚である場合がほとんど) - ステップ4叩くことが病みつきになってしまう叩いて気分が良くなることの味を占めて、そのせいで他者や世の中の物事を叩くことが常習化してしまう
2「意地が悪い性格をしている人達」
ただの娯楽や暇つぶし目的で、他者を誹謗中傷している人
罪悪感をほとんど覚えずに、軽い遊び・ただの暇つぶしという認識のもとに、ネット上で他者を誹謗中傷する人達は意外と多いです。
常識が欠落している、幼稚な人
- やたらとけんか腰で、自分が相手よりも上の立場でなければ気が済まない
- 「議論をするため」という理由付けのもとに、自身のどんな誹謗中傷の言葉も正当化しようとする
- 寂しくて誰かに構ってもらいたいため、他者を叩くことで反応を得ようとする
本項目の「常識が欠落している、幼稚な人」は、
本記事の1「自身の人生の状況が非常に悪い、という人達」の人生状況よりはマシであるものの、
人生が不調でそれなりに不満が溜まっている、という場合が多いと考えられます。
3「特定の『人格障害』を抱えている、人格障害者」
「人格障害」とは、
本人の片寄った性格・考え方のために、本人が苦しんだり、他人を害してしまうため他者達と関係を築くことが困難になるという、人格面での障害です。
人格障害の一種「自己愛性人格障害」を抱えている場合
「自分は偉大で優れた人間だ」という思い込みのもとに、他者を誹謗中傷し、「自分の方がずっと凄い」とマウントを取る、
という行為を繰り返します。
人格障害の一種「反社会性人格障害」を抱えている場合
極めて自己中心的かつ衝動的で、後先のことを考えずに他者を誹謗中傷します。
また、反社会性人格障害を抱えている人達は「罪悪感」「自責の念」が欠落していることが特徴で、
自己の反社会的な行為を悪いものだと認識できずに、中傷や暴力などの犯罪行為を繰り返します。
荒らし・誹謗中傷をしてくる人達への対策方法は、無視・スルー
荒らし・誹謗中傷をしてくる人達への推奨される対策は、昔からネットの各所でくり返し言われているように
「徹底的にスルー・無視すること」
です。
その理由は、以下に記すように、荒らし・誹謗中傷をしてくる人達には説得することや反省させることは、まず望めないからです。
インターネット・トロール(荒らし)の性格に関する研究の結果
インターネット・トロール(トロール=trollは、SNSやネット掲示板を荒らす人を指す言葉)は、
4つの悪の気質「ナルシシズム」「マキャヴェリズム」「サイコパシー」「サディズム」のそれぞれを高いレベルで備えていることが、本研究で判明しました。
ナルシシズム
ナルシシズム=自己陶酔、という意味。
ナルシシズム要素をもつ人は優越感を感じやすく、自分を飾り立てるために他者を利用することが多い。
マキャヴェリズム
マキャヴェリズム=目的達成のためならば手段を選ばない、という意味。
マキャヴェリズム要素をもつ人は、自分の目的を果たすために平気で他人を利用することが多い。
サイコパシー
サイコパシー=精神病質的、という意味。
サイコパシー要素をもつ人は、衝動的で、なおかつ、罪の意識や他者への共感能力が欠如していることが多い。
サディズム
サディズム=他者を痛めつけることに喜びを覚える、という意味。
サディズム要素をもつ人は、他者を積極的に攻撃し、その行為や相手が苦しんでいる様子から快楽を得ることが多い。
本研究にたずさわった研究者は、
「インターネット上の荒らしは典型的なサディスト(サディズム要素を備えた人)です」と言及しています。
上記のように、
ネット上で荒らし行為や誹謗中傷を行う人達は「ナルシシズム」「マキャヴェリズム」「サイコパシー」「サディズム」という各種の悪の気質を高いレベルで備えていて、和解することは極めて困難です。
また、
たとえば本記事の1「自身の人生の状況が非常に悪い、という人達」で解説したように、
荒らしや誹謗中傷を行う原因は「その人の人生が行き詰まっている」という根が深い問題である場合があり、
そのような場合では、荒らし・誹謗中傷を止めるように説得したとしても「その人の人生が行き詰まっている」という問題は何も解決しないため、荒らし・誹謗中傷は止まらない可能性が極めて高いです。
荒らし・誹謗中傷を行う人達に反応することは、彼らが嬉々としてこちら(特定の個人)を攻撃し始めるきっかけを与えるだけであり、
たとえ説得したところで彼らが改心する可能性も極めて低いため、
したがって荒らし・誹謗中傷をする人達への最善の対策は
「徹底的にスルー・無視すること」
であると言えます。
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