学校卒業後にフリーターになる理由と、フリーターという働き方の主な問題点を解説します。
フリーターになる理由と、フリーターを続ける理由
フリーターになる、主な理由
- 高校や大学などの学校卒業後、企業就職をせずに、アルバイトを始めたから
- 企業就職はしたが、会社がブラック企業であったり、会社員生活が肌に合わず、会社を辞めてアルバイトを始めたから
- 仕事選びにおいて、「趣味や休憩のための自由時間を多く取れること」を最も重要視しているから
(趣味や休憩の目的以外に、実現したい夢や、大学再受験や資格試験の合格を優先して、フリーターになる場合も多い) - たとえば、実家住まいで婚活中の20代の女性のような、本格的に働くことの必要性が低い状況にあるから
- 「自身のやりたいこと」「自身の適職」が判らないため、とりあえずフリーターになったから
株式会社マイナビが調査を実施した『2020年フリーターの意識・就労実態調査』では、
フリーターになったきっかけの中で最多のものは「正社員で働くより楽だから(全体の24.8%)」でした。
フリーターを続ける理由
- 自身の将来に対して何も考えていないから
- 「働きたい時にだけ働き、それ以外の時間は遊んだり休む」という今の気楽な生活からなかなか抜け出せないから
- 最初から「ぜいたくな暮らし」「出世や社会的ステータス」を求めておらず、フリーターの稼ぎや社会的地位で十分だと思っているから
- 仮に企業就職したとしても、会社の激務や週五勤務に自分が耐えられるとは思えないから
フリーターという状態の6つの問題点
1「年を取ってくると、フリーター状態だといろいろと辛くなってくる」
- 体力が低下したり、健康状態が悪化しているせいで、若い頃ほどバイトのシフトを入れられなくなる
- 雇用者側としては「若くて元気がある人」の方が、接客などにおいては好ましいため、高齢のフリーターは採用されないことが多くなってくる
2「突然の病気や怪我などによって、あっさりと生活が破綻してしまう危険性が高い」
突然の病気・怪我のせいでバイトができなくなってしまうと、
その時点で収入が途絶え、そう遠くないうちに貯金も尽きて、生活が破綻することが多くなります。
正社員の場合、病気や怪我や自己都合で退職しても半年程度、失業保険を受給でき、その収入で生活を支えることができます。
しかし、フリーターの場合は失業保険の受給の条件(企業に就職する意思があり就職活動を継続していることなど)を満たせない場合が多く、失業保険を受け取れないことがほとんどと言えます。
3「ずるずるとフリーター状態を続けていると、正社員就職が非常に困難になる」
- 一般に、「35歳」を越えると、それまでに職歴無しの人は正社員就職が極めて困難だと言われている
- 35歳未満であったとしても、求職者を採用するにあたって過去の職歴を重視する企業はかなり多いため、企業で働いていないフリーターは不利になる
「若者正社員チャレンジ事業」はフリーターの方の正社員就職をサポートしてくれる専門サービスであり、さらには無料で利用できるため、
正社員になるためにこのようなサービスを積極的に使っていくことを当ブログでは推奨しています。
4「だんだん、仕事内容に飽きてくる」
- 長年フリーターを続けていると、ほぼ確実に、やらされる仕事内容に飽きてきて、フリーター状態が嫌になってくる
- アルバイトがやる仕事は、「責任がほぼ無い、単純作業」であるため、やっていて面白みが無い仕事である場合がほとんどであるから
5「結婚することが困難になる場合が多い」
- 男性がフリーターである場合、交際中の女性の両親に結婚を認めてもらうことがかなり困難になる
- 女性がフリーターの場合、交際中の男性の実家の家柄や両親の考え方次第では、結婚に難色を示す可能性がそれなりにある
6「フリーターと正社員では、収入や待遇などに明確な差がある」
フリーターと正社員の各種の差
フリーター | 正社員 | |
---|---|---|
平均年収 | 209.4万円 | 323.9万円 |
昇給制度 | 無い場合が多い | 定期昇給制度が毎年ある |
スキルとキャリアの蓄積 | 蓄積はほぼゼロ | 蓄積があり、それがのちのち仕事で役に立つ |
労働の保険制度 | 雇用主に保険料を負担してもらえない | ・健康保険 ・労災保険 ・雇用保険 ・厚生年金 これらを雇用主が半額負担してくれる |
ボーナス | ボーナスは無い | 年に二回、ボーナスの付与がある |
生計の安定度 | バイトのシフトが入れられない日は働けず、安定度は低い | 連日、フルタイムで働けるため、安定度は高い |
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