毒親(子どもに悪影響を及ぼす親たちの通称)が子どもに取る行動の特徴と、
毒親が子どもに間違った教育をしてしまう原因について解説します。
毒親が自身の子どもにとる、主な4つの行為
1「子どもの考え方や交友関係に、あれこれと干渉してくる」
- 子ども自身の考え方や意見
- 子どもの趣味
- 子どもの所有物
- 子どもの交友関係
- 子どもの進路
- 子どもの就職先
- 子どもの結婚相手や結婚後の家庭
上記のような事柄に毒親はあれこれと干渉し、ほとんどの場合で子どもの希望・意思を否定します。
2「子どもの言動を否定し、心身を傷つける」
- 子どもの言動を無条件で褒めることはほぼゼロであり、代わりに、子どもの言動を日常的に否定する
- 言葉の暴力に加えて、平手打ち・殴打などの直接的暴力を振るうことも多い
- 他の家の親やその親の子どもの前で、自分の子どもがいかにダメであるかを話し続ける
- 毒親が気に入っている兄弟・姉妹の子どもは良い子で優秀なのに、それに較べてあなたは全然ダメ、という風に心をいちじるしく傷つけるしかり方をする
3「過度に世間体を気にして、子どもが自由であることを許さない」
- 毒親は世間体を過度に気にすることが多く、
自身の子どもを「常識」「世間並み」という枠組みの中に押し込めて、自由な言動・考え方を許さない傾向がある - 世間体を気にするため、人前では、自身の子どもを束縛したり体罰を加えていることは秘密にしていることが非常に多い
4「親という強い立場を利用して、子どもを支配下に置こうとする」
- 「産んでやった」「衣食住を用意して育ててやっている」「学費や生活費を出してやっている」ということを根拠にして、
「子どもは、親に極めて大きな恩がある」と認識させようとする - 「子どもをしっかりとしつけたり、常識を教え込むことは、親の義務」「子どもの将来のためを思って、しかったり教育している」
という風に考えて、毒親が子どもを支配することを正当化しようとする
毒親が、子どもに異常な接し方をしてしまう原因
さまざまな理由から、自分の子どもを愛すことができない
- 毒親自身が我が強い性格であり、「結婚生活を送ること」「親として子どもを育てること」などにいちじるしく不向き
- 毒親が子どもに期待していた性格・性別・容姿・能力などを、実際の子どもが備えていなかった
毒親の性格・考え方がかたくななものであり、柔軟性が無い
毒親の価値観の幅が狭くて、
「常識」「世間体」「普通であること」に強くこだわるタイプであったり、独善的な性格であると、
子どもの自由な考え方・行動を認めないようになります。
いろいろな事情から、毒親自身が正常な状態ではない
- 「自己愛性人格障害」「境界性人格障害」「反社会性人格障害」といった人格障害を抱えており、その障害のせいで子どもに親らしく接することが無理
- 毒親が発達障害を抱えていて、そのせいでまともな教育がほどこせない
- 発達障害の一種・自閉症スペクトラム障害の場合、他者への共感能力や他者の感情を察する能力がいちじるしく低い
- 発達障害の一種・ADHDの場合、物忘れが激しかったり興味の対象がすぐに移り変わるため、一貫した内容の教育をほどこすことが困難になる
- 毒親の親もまた毒親であり、子どものころに間違った教育をほどこされた
親から虐待されて育った子どもは、成長後に結婚して親になると、
自分の子どもも虐待するようになり虐待の連鎖が起こる傾向が強くあると言われています。
自分の子どもも虐待するようになり虐待の連鎖が起こる傾向が強くあると言われています。
毒親に育てられた子どもがもつようになる特徴と、毒親への対策
毒親によって間違った教育をほどこされた子ども達の、共通的特徴
精神面で、非常にもろくなる
- 心が打たれ弱く、ちょっと辛いことが起きたり他者から批判されるだけで心が折れるようになってしまう
- 安定性に欠け、情緒不安定(急に激怒したり泣き出したりする)
- 将来的に、うつ病のような精神疾患や、何かしらの人格障害を抱えるようになる危険性が高くなる
自分という人間を大事に思えない
- 自己肯定感が低すぎて、「自分なんか、ダメな人間」「自分に自信がまったく無い」という考え方が常態化している
- ここから派生して、自身の身体や命を粗雑に扱う場合がある
感情・考え方の異変
- 「自分が、今現在覚えている感情の種類」「自分の本心」がよく分からない
- 他者の前で、上手く感情を表現することができない
- 常に気持ちが緊張していて、リラックスすることが困難
- 承認欲求が異常に強くなり、自分という人間の存在や能力の高さを他者に認めてもらいたくてしょうがなくなる
- 0か100かの極端な判断をするようになり、たとえば周りの人達を「完全な味方」「完全な敵」のそのどちらかに分類しようとする
- 「自分の人生を、自分の好きなように楽しむことが大事」ということが、上手く理解できない
正常な人間関係を構築することが困難になる
- 他人の顔色をうかがいすぎて、自主的に行動できない
- 他者へ尽くすために、過度に自身を犠牲にするようになってしまう
- 「他者を信頼する気持ち」が根本的に欠落している
毒親の子どもができる、毒親対策
- 独り立ちができる年齢になったら、毒親ときっぱりと絶縁する(これが最も有効な対策手段)
- 「自分主体で物事を選択したり、自分主体で意見すること」を、親に対して意識的に行う
(選択や意見する際に親の顔色や親の考えをうかがっていては、毒親の支配からいつまで経っても抜け出せない)
本ブログでの、親の間違った教育の種類についての記事↓も合わせてご覧下さい。
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