学歴バトル(自分と相手の学歴を比較して相手を叩くこと)がネット上でひんぱんに起こる理由を解説します。
ネットで学歴バトルが多い、5つの理由
1.「ネットユーザーには『自身の学歴』『自身の知性』に自負がある人が多いから」
それなりの有名大学の入試に合格して有名大学を卒業したり、
自身の博識ぶりや学生時代での優れた成績を自慢に思っている人達が、
ネット掲示板やSNSを使い倒しているようなヘビーユーザー達の中には比較的多いと考えられます。
そのため、「どちらの学歴・知性がより優れているか」を競い合う学歴バトルがネット上では起こりやすくなります。
2「学歴しか誇るものが無い」という人がネットユーザーにはそれなりに多いから
- 学生時代が人生のピークだったというネットユーザー
- 受験勉強をとにかく頑張って、有名大学の入試に合格した時が人生のピークだったというネットユーザー
- 大学卒業後はずっとニート状態であるため、学歴しか自慢できるものが無い(職業の肩書きや年収での勝負ができない)というネットユーザー
ネットに執着・依存して他者を叩くことに熱中するネットユーザーには、上記のような特徴をもつ人達が少なくありません。
3「学歴は、相手を煽るための道具として色々と都合が良いから」
- ほとんどの者は高校を卒業し、大学へ進学している者も50%程度はいるため、「学歴」「学力・成績」は、多くの人達に重要視されている
- 各大学は入試の難易度・入試に合格するために必要な全国偏差値などのデータが開示されているため、ネット上での議論の際に情報ソースとしてしっかりと機能する
- これらのことから、学歴・学力・学業成績は、共通認識のもとに数値・データを根拠にして相手を論理的に叩く・煽ることができ、
煽り用の手段として非常に有効であると言える
- これらのことから、学歴・学力・学業成績は、共通認識のもとに数値・データを根拠にして相手を論理的に叩く・煽ることができ、
4「ネットユーザーには『他のユーザー達を煽りたい』というタイプの人が多いから」
- ネット上には、「他のユーザー達を煽って攻撃し、そのことで遊んだり自尊心を満たしたい」という陰湿な人が多い傾向にある
- 『陰湿なユーザーが多いこと』が、ネット上で学歴バトル(学歴バトルは多種多様なレスバトルの一種)が頻発することの大きな原因の1つになっている
5「現実世界が学歴社会であり、学歴は重大な関心事であるから」
高額の年収を得て裕福な生活を送るためには、
有名大学の入試に合格して大学卒業し、有名企業に入社することが王道です。
現実世界が学歴社会であることは間違いないため、現実世界での重要要素である「学歴」はネット上でのレスバトルの題材として高人気です。
高学歴が有効になる場面と、高学歴が無効になってしまう場面
学歴が有効になる場面
有名企業に入社する時
- 大企業や、TV局・出版社・新聞社といったマスコミ系の企業へ入社するためには、有名大学の卒業見込みあるいは卒業済みという実績がほぼ必須
有名企業の内側での「学閥(がくばつ)」に加わる時
まれなケースですが、
有名企業には「東京大学出身のグループ」「慶応義塾大学出身のグループ」といった出身大学別の社員グループ(これが学閥)が形成されている場合があり、
学閥に所属すると同じ学閥メンバー達からあれこれと良くしてもらえるため、有名大学出身であることが有利に働きます。
他者からの信用・信頼を得たい時
たとえば、起業をする際や、自身が仕事を受け持ったり意見を言ったり情報発信をする際に、
有名大学を卒業したという経歴は、他者から信用・信頼を引き出すために非常に有効です。
学歴が無効になってしまう場面
企業に入社した後
書類選考・面接を通過して企業へ入社した後は、
学歴・学力とは別の種類の能力の、コミュニケーション能力や臨機応変さやストレス耐性などが重要になってきます。
大学卒業後、第二新卒の時期を過ぎてしまった後
- 第二新卒(だいたい、大学卒業時から3年目までと言われている)の時期を過ぎてしまうと、有名大学卒という学歴の効力がいちじるしく低下すると言われている
- 第二新卒以降の時期は、卒業した大学の名前よりも「職歴があること」「職歴の内容の良し悪し」が企業就職の成否を左右するようになるから
学歴の効果が有効であるのはせいぜい企業へ入社した時の前後くらいであり、あとは限定的な場面でしか学歴を活かすことはできません。
したがって、「高学歴であること」を絶対視して過度に学歴を信仰したり、自身よりも学歴が低い人達を叩いたりすることは間違っています。
高学歴であるのに人生が不幸な人達の不幸の原因についての記事↓も合わせてご覧下さい。
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