派遣社員という働き方にありがちな悩みの種類と、
派遣社員と正社員の各種違いについて解説します。
派遣社員によくある6種類の悩み
1「収入額が低く、生計が不安定」
- 月収が15万円以下など、月収が20万円に届かない場合がかなり多い
- 自身の気分次第で仕事量を減らしたり、働きたい時に良い派遣先が無かったりするため、収入額が不安定であり、多くの場合で低い
2「派遣先の企業の正社員達に、失礼な態度を取られることがそれなりに多い」
- 名前を覚えてもらえずに、「派遣さん」と呼ばれる
- 言動の節々に、派遣社員を見下す態度がにじみ出ている
- その派遣社員が女性である場合、セクハラ一歩手前のような質問やプライベートでの誘いを受けることが珍しくない
- 社員達の飲み会に、派遣社員には誘いがかけられないことがある
- 「派遣社員って何なの?どういう仕組みなの?」という純粋な疑問による質問が、派遣社員にはイライラする
3「派遣先の企業から、いろいろと軽んじられることが多い」
- 派遣社員を「代わりが利く部品」「調子が悪くなったり、いまいちな性能だったら、別の部品とさっさと取り替えるべき」と企業側に認識されているケースが少なくない
- 正社員ならば無料で飲めるお茶・コーヒー等が、派遣社員の場合は遠回しに拒絶される場合がある
- 「社則の変更」「業務内容の変更」といった連絡のメールが正社員達には一斉送信されるが、
派遣社員達にはメール送信が忘れられることが時々ある - 「地味でつまらないうえに、評価されない仕事」「クレーマーへの対応のような、損な役回りの仕事」などをやらされる
4「労働条件・待遇が悪い場合が多い」
- 賞与(ボーナス)が出ない場合が、非常に多い
- 派遣先の企業へ出勤するための交通費が支給されず、自腹を切らされる場合が多い
- その企業での勤務期間が短い場合、有給休暇を取得できない
5「スキル・キャリアなどの蓄積が起こらない」
- 派遣社員の担当する業務は単純作業のような部類のものが多く、そのせいでスキルが身につきにくい
- 派遣社員という労働形態では、正社員として就職したり他企業へ転職するための有効なキャリア(職業経歴)が形成されにくい
6「契約更新がなされずに、派遣切りに遭う」
「その企業で、これからも働き続けたい」と自身が考えていても、
契約更新がなされずに契約を切られると、その派遣社員は大事な働き先を失うことになります。
派遣切りという、派遣社員の働き方での大きなリスクを考えると、他の仕事・業界へと転職することも検討する必要が出てきます。
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派遣社員が主に行う、業務内容
一般事務の業務
- データ入力
- ファイリング
- 書類作成
- 資料作成
- 申請書の作成
- 電話受付
- 企業への来客への対応
- 秘書の業務として、上司のスケジュール管理
これらが代表例
その企業での通常業務
- 販売や物販
- 営業
- 電話での営業活動
- プログラミング業務
- 機械設計
- 製造業務
これらが代表例
派遣社員と正社員の各種違い
各種の違い
派遣社員 | 正社員 | |
---|---|---|
収入額 | 収入は低くなりがち | 収入は派遣社員よりも高くなりやすい |
仕事の負担度 | 拘束時間が短くてプライベートを優先でき、 負担度は小さい | 拘束時間が長くてしかも残業が頻発するため、 負担度は大きい |
責任の大小 | 責任は小さい | 責任は大きく、時間外労働をしてでも職務を果たす義務がある |
雇用の安定性 | 安定性は低い | 安定している |
福利厚生 | 充実していない (厚生年金や国民健康保険がカットされていることが多い) | 各種保険にしっかり入れるため、充実している |
仕事での人間関係の負担度 | 高い頻度で職場が変わり、企業の中でも正社員との壁があるため、 人間関係はかなり気楽 | 1つの職場に長期的に縛られるため、 人間関係の負担がかなり大きくなる |
仕事を始める難易度 | 低い (正社員就職するよりもずっと簡単) | 高い (新卒であることや若さや職歴が必要) |
上記の派遣社員と正社員の比較表から分かるように、
派遣社員は「仕事の責任が小さくて気楽」「仕事の拘束時間が短くてプライベートを充実させることができる」「すぐに働き始めることができる」といった点で正社員に勝り、
「仕事の収入額」「雇用の安定性」「福利厚生」といった点で正社員に劣ります。
したがって、派遣社員という労働形態を選ぶことが正解の場合は、
- 「低収入」「雇用が不安定であること」をちゃんと受け入れたうえで、低負担や人間関係の気楽さというメリットを得るために派遣社員として働くこと
- 自身の能力からして正社員就職が難しいため、派遣社員という労働形態しか選択肢が無いこと
基本的にこの2パターンに限定されます。
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